■ 布の切断
布生地のカット加工はレーザー彫刻機にとって、とても適した加工分野です。
RSD-SUNMAXシリーズを生地のカット加工に使用するメリットは以下のとおりです。
- 素材に触れずに加工を行う、非接触加工です。
- 刃などの接触型切断ツールのような磨耗がありません。交換作業にかかる時間が必要なく、また経済的です。
- 接触型切断ツールのように加工箇所に圧力がかからないため、薄い素材、柔らかい素材であっても微細な加工を行うことが可能です。
- 刃などの接触型切断ツールのような磨耗がありません。交換作業にかかる時間が必要なく、また経済的です。
- RSD-SUNMAXシリーズは後扉を開放することによって、理論上その開口部の範囲内において収まる幅の素材長は無限大になります。従って、生地をロール状に丸めた状態で、巻き取りながら順次加工を行うことができます。
- レースのような複雑な模様の切り抜きも可能です。複雑な模様の場合、切断の加工順序によって正しく模様が形成されない場合があります。基本的には、内側から外側にかけて加工を行っていく必要がありますが、RSD-SUNMAXシリーズの制御用ソフトウェアLaserCutは、自動的に内側から外側にかけて加工するように経路を計算し、加工することができます(デフォルトでは、最短経路で加工します)。また、すべての加工経路を任意の順番で行うように設定することが可能です。
- 布を加工する際に、生地のたわみによって、経路途中の始点と終点が位置が微妙にずれて、完全に切り落とせない場合があります。このような場合は、手作業によって裁断する必要が出てきます。 RSD-SUNMAXシリーズの制御用ソフトウェアLaserCutは「重なり」を設定することによって、始点と終点をわずかに重ねて、生地のたわみの影響を受けず、確実にくりぬくことができます。
- ある種の化繊などの熱によってとても溶けやすい繊維の場合、レーザー照射によって必要以上に切断面が広がってしまう場合があります。通常、このような状況に対処する場合には、あらかじめレーザースポット径の大きさを見越して、データを作成する必要がありますが、RSD-SUNMAXシリーズの制御用ソフトウェアLaserCutのオフセット機能を使用することによって、簡単に補正することができますので、仕上がり通りのデザインデータを使用できます。これは、同じデザインデータを使って複数種の生地に加工することができるということです。
- 柔軟な配列出力機能により、生地素材のロスを低減し、加工時間を短縮できます。
- 切断テーブル、ハニカムテーブルを使用すれば、テーブル自体が生地を吸引するため、布の固定をする必要がありません。
- RSD-SUNMAX-GS-CMOS を使用すれば、搭載したCMOSカメラによりデザインの輪郭を自動的に判別し、切り抜き加工を行います。刺繍、ワッペンなど、多色で複雑なデザインにも対応します。
■ まとめ
RSD-SUNMAXシリーズは布のカット加工に適しており、数々の生産性向上を図る機能を備えています。手作業での裁断よりも高速、高精度に仕上げることができるため、アパレル業界にもお勧めできます。熟練した裁断技術も必要ありません。