■ 回転加工機の構造の差異
ローラー式回転加工機
加工素材は、回転ローラー上に置きます。固定はしません。重力と、ローラー円周のゴム輪と加工素材との摩擦により加工素材を回転させます。
・保持・固定しないので、柔軟な素材でも加工可能です。固定痕もつきません。
・固定しないため、重量が軽い加工素材の場合に滑りが発生して、適切な加工ができない場合があります。
・ローラー上の円周が歪な場合(節がある、切り目がある、段差がある、穴が開いている等)は、適切な加工が行えません。
3爪式回転加工機
加工素材は、外爪または内爪によって固定・保持されます。
・固定するため、軽量な加工素材でも加工可能です。
・保持がでれば、加工素材の円周上の形状に関係なく、回転加工できます。
・加工素材によっては、表面に固定痕ができる場合があります。
サイズの差異
使用について
そのため、それぞれを用意しておき、加工素材・加工内容に合わせて、使用する回転加工機を選択するのが基本です。
しかし、加工する内容が不変の場合は、上記の比較を参考に、どちらか一方の回転加工機を使用します。