■ レーザー加工機の基本的事項についての質問
※ 文章・内容は一般的、汎用的なものに変更しています。
※ カテゴリ分けの都合上、内容を重複して掲載する場合があります。
■ レーザー加工機の基本的事項
レーザー管の寿命はどれくらいですか?
レーザー管は、ガスの補充不要のメンテナンスフリーで彫刻で約3000時間、切断の場合は約1000時間、の使用となります。
本体の電源を入れっぱなしでもレーザー管は多少劣化します。
徐々に出力が低下し彫刻で最大約5000時間、切断の場合は最大約2000時間程度使用可能です。
※上記数値は保証値ではありません。
解像度の最大はどれくらいですか?
RSD-SUNMAXシリーズが保証する動作可能な制御可能解像度は最大40dot/mmになります。これは1016DPI相当になります。
レーザースポット径や、加工設定、素材の兼ね合いにより、加工品質は機械的解像度よりも粗くなる場合があります。
エアーコンプレッサが付属されていますが、工場に既にエアーがある場合には、付属品を使用しなくてもかまいませんか?
適切な風量、風圧に調整できれば問題ありません。
機体の外形寸法と重量を教えて下さい。
各機種のページを参照してください。
RSD-SUNMAX-FLシリーズ
RSD-SUNMAX-FLシリーズ
RSD-SUNMAX-GSシリーズ
RSD-SUNMAX-RSシリーズ
RSD-SUNMAX-LTシリーズ
製造国はどちらですか?
中国です。
全体の製造工程の約9割を中国で組み上げ、弊社に納入されます。
操作を覚えるのにどれぐらいかかりますか?
CO2レーザーとFL30/FL50の場合は3時間、金属切断用途の場合は、3日で操作を習得できます。
加工が失敗することはありますか? 一品ものを加工する場合、失敗はできません。
機械的、人為的な失敗を回避することはできます。
データの作成ミスによるものは、他の加工素材を使って、実際に加工を行い、完成形を確認することによって、回避できます。
加工設定については、加工を行う一品物と同じ材質の物を使用して加工することにより、適切な設定値を見いだすことにより回避できます。
同じ材質の物が調達できない場合は、想定されるレーザー出力よりも弱めの設定で加工を行い、繰り返し加工を行うことによって回避することができます。
リハーサルを行えば、失敗のリスクはかなり低減させられます。
CO2ガスは封入式ですか?
万が一、漏れ出したら、周囲の人間に影響はありませんか?
CO2ガスはレーザー管に封入されています。漏れることはありません。
レーザー管が割れたとしても、人体への健康被害はありません。
CO2レーザー発振器は空冷ですか? 水冷ですか?
CO2は水冷で、FL30/FL50は空冷です。
レーザー発振器の空冷と水冷と何が違うんですか。
導入のイニシャル・コストが水冷式と比較してかなり空冷は高価になります。
両方とも寿命があり、交換、保守の際には、空冷式の方が数十倍と高額となります。
同じco2レーザーなので、実使用においては差がありません。
空冷式と水冷式の寿命はどちらが長いのですか?
空冷式の方が寿命が長いとされていますが、メーカーによる保証は1年か2年です。
1年の保証期間経過後に故障すれば大変な費用がかかります。
水冷式レーザー管はご自身での部品交換が可能で、コストパフォーマンスに
優れています。部品価格も明朗会計です。
スピードは無段階変則ですか?それとも画像データでの識別(色等)による数段変則ですか?
階調表現のデータは加工できません。
加工時の加工速度やレーザー出力値個別に設定しレイヤーを使用して切断、彫刻、切断などの40種類の加工モードでの設定が可能です。
アクリル版等に複数のネームを彫刻しながら切断できますか。
可能です。制御用ソフトウェアLaserCutにはレイヤー機能があり、40種類のの加工モード、加工設定を混在させて、一度に加工できます。
海外で販売していますか?
中国の工場から直接輸出できます。
アクリルの厚物を切断をしたいのですがレンズのオプション(100mm)はいくらぐらいですか?
レーザー館にて、価格の確認、ご購入頂けます。
なお、焦点レンズは機種によって異なりますので、お使いのレーザー加工機用のものを参照してください。
最大サイズで切断したときの、ワーク寸法公差を教えて下さい
機械的位置決め精度は ±0. 05mm です。
最大サイズで四角形を切断したとき、角の角度の調整はできますか?
角度の調整機構はありません。
Illustratorでデータ作成しインポートする場合は、Illustrator上で傾きを指定してデータを作成することにより、補正することが可能です。
加工用のデータですが、機械系CADなので作成したデータ(DXFなど)の読み込み・編集・実加工は可能ですか。
はい、可能です。 制御用ソフトウェアLaserCutはDXF型式のデータをインポート可能です。
イレストレーター及びフォトショップからの転送はできますか?
イレストレーター及びフォトショップからデータの転送はできません。
ファイルに保存した後、制御用ソフトウェアLaserCutにインポートする必要があります。
イラストレーターで作成した*.ai型式ファイルのアウトラインデータはインポートできます。
フォトショップ型式のデータはインポートできません。
モノクロビットマップとして保存したデータは彫刻、傾斜彫刻が可能です。
それ以外の画像データは、ファイル形式によりインポート可能ですが、網化して彫刻加工を行う必要があります。
網化については制御用ソフトウェアLaserCutで行うのではなく、フォトショップで行うことをお勧めいたします。
排気の方法を教えてください。
RSD-SUNMAXシリーズに付属する排送風機を使用する場合、屋外排気にする必要があります。
消臭集塵機マックスクリーンボー、マックスクリーンボー・ミニ、マックスクリーンボー2は屋内排気が可能です。
静音設計ですので、オフィス環境に設置できます。
消臭集塵機マックスクリーンボー3につきましては、集塵、騒音の観点から、屋外排気が基本となります。
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ランニングコストについて教えてください。
基本的には電気代のみです。
レーザー管は稼働によって徐々に消耗するため、必要に応じて交換するする必要があります。
部品価格につきましては、レーザー館を参照してください。
レーザー加工機には、レーザー管以外にも消耗品扱い部品がありますが、定期的な交換は必要ありません。
彫刻した部分の色は落とせますか?
レーザー加工機には着色・印刷機能はありません。色を落とすならアルコールや水洗いして歯ブラシでこする、サンドペーパーを当てる
サンドブラストを当てる等で落とす事になります。
セットできるワークのXY最大寸法を教えて下さい。
ワークエリアサイズと同寸法です。
X方向はワークエリアサイズ+50mm程度です。Y方向は、機体背面の扉が解放しますので解放部分に
加工素材をセットすれば、長尺の加工素材をセットできます。加工機により長尺の厚みは制限されます。
加工可能範囲(平面および高さ)を教えてください。
機種、加工モードによって異なります。
切断加工の場合は、ワークエリア寸法が加工可能寸法になります。
例として4030の場合、X幅400mm、Y奥行き300mmです。
彫刻、傾斜彫刻加工の場合、X幅のプロター助走距離設定により異なり、通常は少し短くなります。
加工物の入る高さは、機種や製造時期により違いますので、その都度お問い合わせください。
切断面はどの程度の仕上がりとなるのか。
素材によって異なります。
たとえばアクリルですと、バリがない、なめらかな断面になります。
木材の場合は、年輪や節などの影響により凹凸が生じる場合があります。
素材によって、燃える(焼ける・焦げる)、溶ける、破砕する、のいずれかの断面形成になります。
クリスタルの置物のような3D彫刻は可能ですか?
できません。
専用の3Dレーザー加工機が必要です。
ガルバノですか?
弊社ではガルバノタイプのレーザー加工機はFL30またはFL50のマーキングマシンとなります。
SUNMAXシリーズはすべてフライングオプティクスです。
GS4030ですが、50Wと25Wでは何が違うのでしょうか?
レーザーの最高出力が異なります。25Wと比較して、50W方がより深く加工できます(≒より速く加工できます)。 また、レーザー管のサイズが異なるため、加工機機体のサイズも異なります。
彫った部分の平面度はどの程度ですか?
また天然由来の加工素材は均質ではないため、深さが変化する場合があります。たとえば木材は、
年輪や節によって、彫刻面は凹凸になります。
彫りの深さをコンマmm単位で制御できますか?
数値指定で深さを設定することはできません。
加工スピード、レーザー出力値で調節します。
加工する内容は決まっているので、設置講習の時に、データを作成してもらえますか?
はい、可能です。
データの作成は、内容によってはかなり時間がかかる作業になる場合があるので、時間短縮のため、
あらかじめデータ内容をご連絡頂く必要があります。
1つデータを作って、それを自動で並べて大量生産することはできますか。
はい、ソフトウェアの機能にあります。
加工機は「大は小を兼ねる」ものですか。
はいそうです。大きいほうが良いと思います。
レーザー光が人体に当たるとどうなりますか?
人体が直接レーザー光に触れると火傷をします。通常の表面の火傷とは異なり、刺さるように火傷をします。
目に当たった場合は失明の危険があります。
通常の使用においては、レーザー光に人体が触れることはありません。
光路調整などのメインテナンス中に、不注意により接触することはあります。
火事になることはありますか? 爆発することはありますか?
レーザー加工はレーザー光の熱によって行います。従って、加工中の火災リスクはゼロではありません。
燃えやすいアクリル等の切断中に監視を怠って放置するとアクリルから火が出て火事になる場合があります。
「火災防止」を参照してください。
レーザー加工機自体は爆発しません。
Macでも使えますか。
使えません。
仮想環境を使用して、稼働させているユーザーもいますが、保証対象外の使用です。
トラックなどに車載して、移動式の加工ができますか?
加工は可能です。しかし移動に伴う振動で光路がずれたりする場合があります。
アルバイトに操作手順だけを教えて、その日から加工できるようになりますか?
ボタン操作だけなので加工は行えます。
他社製のLaserCutで制御するレーザーを持っていますが、修理とかのサービスは可能ですか?
可能です。LaserCutを使っているということは、コントローラのメーカーは同じですが、
それ以外の部品、構造などはRSD-SUNMAXシリーズと同じではありませんが、互換性部品で修理可能となる場合が多いです。
PDFファイルをインポートできますか?
PDFファイルはインポートできません。
金属マーキング用の集光レンズはありますか
焦点距離の短い25mmレンズをご使用ください。
レーザー機が他でも色々と売っていますがどうなんですか?
外観は似ていても、RSD-SUNMAXシリーズではありません。故障時の対応に問題がある場合が多いのでお勧めできません。
RSD-SUNMAXシリーズと同じ仕様のレーザー加工機は、弊社が出荷するもの以外にありません。
GS RSは何が違うんですか?
RSシリーズと比較して、GSシリーズは安全対策が強化されています。
スペックにつきましては、RSD-SUNMAXシリーズの比較表を参照してください。
GSとRSは何が違うんですか?
コントローラ、制御用ソフトウェアが異なります。機械的な構造は同一です。
スペックにつきましては、RSD-SUNMAXシリーズの比較表を参照してください。
GSとLTは何が違うんですか?
LTシリーズはフレーム構造を採用し、コストダウンをはかっています。また、付属品等も簡素化されています。LTシリーズはレーザー加工機のエントリーモデルとしての位置づけとなります。
スペックにつきましては、RSD-SUNMAXシリーズの比較表を参照してください。
RSとGSはどちらが良いですか?
どちらも同時期に販売した同じ新しい製品となります。、
知り合いから中古を購入しようと思うのですが、故障時の修理はしてもらえますか?
はい、他社製レーザー加工機の修理もしております。。
保証規約に定める「二次保証」の手続きによって弊社のレーザー加工機なら保証期間を引き継ぐことも可能です。
パソコンが全く使えませんが大丈夫ですか?
制御用ソフトウェアの操作マニュアルは、基礎的なパソコン操作ができることを前提として作られています。
従いまして、少なくとも文字入力などの初歩的なパソコン操作ができないと、レーザー加工機の使用は困難であると思います。
24時間稼働は問題ありますか?
水温管理されていれば可能ですが、監視は必要です。
樹脂、成型ビニル、プラ板に彫刻すると素材の色のまま彫れますか? (凹凸のみ?)
素材によって異なります。変色がない場合と、黒っぽくなる場合や黄色っぽくなる場合があります。
工場の設備に合わせて、外観色を変更したいのですが、可能ですか?
弊社では、筐体塗装の変更は行っておりません。
特殊サイズのレーザー加工機は注文できますか?
はいご相談管ください。製造可能です。
彫刻しかしないので、ハニカムテーブルとか切断用のテーブルを無しにして、価格を下げていただくことはできますか?
申し訳ございません。
一式での販売ですので、価格を下げることはできません。
配線の被覆剥き専用機を製造できますか?
特注サイズはできますが、特別な装置を付加したり、特注仕様にすることはできません。
レーザーマーカーのように刻印したいです。
レーザー彫刻機とレーザーマーカーは、加工用途が異なっており、構造も違います。
吹きさらしのガレージに設置できますか?
砂埃に曝されるため、設置環境としては、適切であるとは言えません。
RSシリーズ ⇔ GSシリーズ ⇔ RSシリーズなどのように機種変更した場合、加工データの互換性が無くなりますが、変換して使用できますか?
制御用ソフトウェアLaserCutシリーズには「エクスポート」機能があり、他のファイル形式に変換して出力することができます。
旧機のデータをエクスポート → 新機でインポート、という流れで、データの変換は可能です。
ただし、エクスポート機能自体の精度が良くないため、正しく変換できない場合が発生します。
従って、エクスポート機能を試してみて、うまくいかない場合は、最初から作り直す必要があります。
レーザー加工機の減価償却年数を教えてください。
法的耐用年数は加工内容によって異なります。
生産性向上設備のページを参照してください。
※上記ページの「生産性向上設備投資促進税制」は終了しています。
機種によって, レーザースポット径, 焦点深度は変わりますか? 異なるのであれば それぞれの機種で 標準50.8mmレンズ, 101.6mmレンズ それぞれでの値がどれくらいになりますでしょうか?
すべて同じ焦点レンズを使用しますので、機種によって異なりません。
レーザースポット径は60μm程度です。
焦点深度は±0.5mm程度です。
ただし、焦点レンズは同じですが、レーザーから照射されたビームの径は、レーザー管の定格出力によって異なり、出力が大きいものほど径が大きくなります。従って、出力が大きい機種ほど、焦点位置からのズレの影響が大きくなります。
焦点距離とは, どこからどこまでの距離になりますでしょうか?
焦点レンズは平凸レンズですが、凸面にビームが入射して、加工素材表面に当たるまでの距離です。
被加工物ヘッドのどのあたりに集光レンズがついているのでしょうか? また, 集光部のレンズは複数枚の構成なのでしょうか?
レーザーヘッドの下端(レーザー照射口)から上、おおよそ40mmの位置です。従って、レーザーヘッドの下端と加工素材の間隙は約10mmです。
御社webページでの “加工素材の収納 参照” リンク先の “レーザーヘッド・シリンダの上下” 画像を拝見すると, 薄物材料と厚物材料でシリンダの突き出し量は変化しているが, もし突き出されている部分にレンズがあったとしたら突き出されたノズル部と被加工物との距離が50mmもないように見えて混乱しております.
それとも写真の材料の厚みの差は両方焦点深度内ということなのでしょうか?
レーザーヘッドシリンダ内にレンズがあります。レーザーヘッドシリンダーの飛び出し量は焦点距離には影響しません。
参考までに/GS/goods/focus/index.shtmlを参照して下さい。
エアーの吹き出し以外のノズルの役割を知りたいです.
レーザー照射およびエアー噴射です。
ヘッドシリンダの突き出し量を変更することで, 焦点距離, 焦点深度が変化するのでしょうか?
しません。
RS4030, RS7050の筐体右上部の出っ張りの理由は何でしょうか?
レーザー管が長く収まらないからでしょうか?
はい。
搬入時の重量に関して懸念しているのですが, RS7050, RS9060などにおいて, 重量を分散するために, はずしても精度に影響しない単位のアッセン>ブリで分割して搬入などは可能な構造なのでしょうか?
ステージや外装パネルなどを可能なだけはずして, 搬入時だけ軽くできないかとイメージしております.
付属品や外装などは外すことは可能です。どの程度まで重量を軽減させたいのかわかりませんが、筐体自体がかなりしっかりしていて重いものです。
レーザー管の寿命として, 使用出力と寿命は比例の関係にあるのでしょうか?それとも非線形的な劣化になるのでしょうか?
またそれはレーザー管のサイズ (W数) によっても変わるでしょうか?
ある程度のイメージで良いのですが, 例えば80%の出力以上で使用していると1000時間ほどでだめになるが, 40%以下で使用していると4000時間ほ> > どもつ, といった情報を知りたいです.
(40Wでいっぱいいっぱいで運用よりも, 高い出力の機種で出力を絞って運用したほうがいいなど)
レーザー管の寿命は個体差、使用方法、環境などによりばらつきが大きく、また、寿命ではない、本体電源を入れっぱなしでも出力低下などが発生する可能性があり、一概に計算式には乗りません。
また、寿命保証なども行っておりません。
一般論としては、より余裕のある出力設定で加工を行ったほうが、寿命は伸びる傾向にはあると考えます。
LT6040のステージ昇降が手動というのは, 手でハンドルを回すという意味の手動なのでしょうか?
それとも, 動力は電動だが制御からは独立していてソフト側から操作できないという意味でしょうか?
「手でハンドルを回すという意味の手動」です
LT6040に関して, ローラー回転機, 3爪チャック回転機が使用できないのは, スペース的に回転加工機が入らないからという理由であり, > 制御的には機能するという認識でよいでしょうか?
スペースの問題ではなく、ステッピングモーターが異なるため、使用できません。LT6040は2相ですが、回転加工機は3相になります。
高さの確保や, ステッピングモーター付きのコンパクトな回転加工機を自作したりすることで, 小型のものを回転加工への対応は可能でしょうか?
サボートはできませんが、可能です。
GSシリーズとRSでは, コントローラーが GSシリーズがMPC6535, MPC6565, RSシリーズがMPC6585であるかの違いで, それに応じた制御ソフトの 違いが機種の差として表れていて, 本体自体のハードウェア部 (レーザー発信部, ガイド類, モーター, 外装パネル, など) は共通のものという認識でよろしいでしょうか?
言い換えると, コントローラーを変更, 設定をするとRSシリーズからGSシリーズに変わるでしょうか?
(ビットマップ傾斜加工といったRSシリーズにない機能のために, コントローラーの変更で対応可能かどうか)
はい